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立ち上げの動機と展開

Forefrontview Taem

August 14th, 2022
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お知らせ

ユーザが産業界でどのようなことに困っているのかをいち早くたどり着けるサービスForefrontviewを開始ししました。

サービスを見てください

まずはForefrontviewで実際に提供される内容を見て、何ができるのか明らかにします。

実用のラインヘッドではシリアルプリンタで利用できるインクジェットヘッドノズル部に対するクリーニング機構が利用できない、又は利用に制限があるという課題があった。

これは、比較的新しい3Dプリンタ業界の問題を示したものです。リンク先に課題の背景などがあります。 時間のかからない自由な造形をしたいという要望は、3Dプリンタ業界を大きく発展させました。 しかし、造形に時間がかかるという課題に対応するため、マルチヘッドを持ち、高速で移動させるという解決策は、製造、制御が難しく、ヘッドを大規模化することは、2次元のプリンタと違い限界が早く、複雑なヘッドを支持し駆動する機構も大型化します。

そんな背景を持つ3Dプリンタ業界では、ノズル部に対するクリーニング機構が持てないという問題を明らかにしています。3Dプリンタがなければ、ヘッドのクリーニング機構を考える人も、製造する会社もいなかったわけです。

3Dプリンタを使用したことがない人であっても、3Dプリンタ仕組みを知れば「造形に時間がかかる」という課題は思いつきますが、その解決策としてヘッドを大きくしたときの問題点を頭に入れて、印刷の品質を高くするためヘッドのクリーニング機構が必要であること、それを持つことが難しいことまで思いつくことは難しいです。

少量多品種の製造ができず、時間がかかるという問題が新しい3Dプリンタの普及にかかわっていますが、普及に伴い今までなかった問題が生まれ新しい業界が解決するという循環が見えます。

こういった業界にある問題点を提示できるサービスです。

困りごとにいち早くリーチする

相手の困っていることにいち早く気づくことで、他の人よりアドバンテージを持つことができます。共感したり先回りして解決策を提示できるようになれば、相手方に気にかけてもらえるようになります。就職活動であったりビジネスシーンであったりで、こういった必要性に遭遇する機会は多いです。

人と人のやり取りで相手を理解することは重要な要素です。

しかし、困っていることを大っぴらに出す人は多くいません。いわば自分の弱点をさらけ出すようなものですから必然性もなくSNSに上げたりするのは、愚痴を漏らすようでネガティブな印象を持たれることもあります。これは日本人特有のものではなく、問題や失敗を認めることは誰にとっても勇気がいる行動です。

解決できた問題であっても他の人には重要であったり、業界に明るくない人から見ると不要に見えるプロセスの理由であったりします。 そんないろいろな人や業界の抱える問題を見つけることができるサービスが欲しい、でもない。そんな思いから作成したサービスですので多くの共感を得られるサービスになると考えています。

Forefrontviewの関連する事業

戦略コンサルタントやマーケティングが行っている業務は、Forefrontviewに近いと考えています。 これらに業務を頼む人は、自社が改善や方針を明確にするため、業界全体を俯瞰できる他社に内容を相談して事業を進めようとしています。短時間で成果を出すこれらの業界は、担当したチーム全体でとてもパワフルに働き、それに伴って依頼単価が高くなっています。 Forefrontviewは、もっと身近に問題を全体で共有できるようにしていきたいと思っています。問題とその問題の背景をまとめspotという単位で、SNSへのシェアや保存できるように作りました。

他の同様のサービス

  • ホットトピック
    • Google トレンドやTwitterなどで検索、投稿されている単語をユーザに提供
  • Under The Rader
    • このサービスは、Google広告(旧アドアワード)のキーワードプランナーの単語の変化をとらえ、その変化と解説を加えてユーザに提供
  • 知的財産戦略、パテントマップ
    • 新規性(技術)、用途、優位性の観点ごとに内容を整理
    • 競合分析
    • 知的財産ポートフォリオの分析
    • 業務提携先の発掘
  • リクルート関連
    • 自身の持っている能力の掘り下げ、360度検査など。能力にあった就職を支援
  • googleアナリティクス
    • Googleなどが展開しているアナリティクスは、ウェブサイトのアクサス解析を提示する。外部からどのような内容を求めてユーザが流入したかを見ることによって、事業、自分の業界に何を期待されているのかへのフィードバックにつなげる

Forefrontviewは、他のサービスに置き換わるものでないですが、どんなサービスよりも身近に使えるように作っています。 ここで興味があるものを見つけたら他と併用できるため、思いついた単語を検索してみてください。

Forefrontviewが提供するもの

Forefrontviewは、特許情報からその特許が解決する問題点を抽出しています。 特許制度は、産業の発展のため、車輪の再開発をさける目的で各国で認められている制度で、特定の条件を満たすことで発明者に対して恩恵を与えているものです。申請の条件のうち新規性は特許上の重要な点で、文中に記載することを必要としており、日本の場合、産業利用性があるものでしか特許をとれないことから、特許中に産業上の問題が記載されることが多いです。 これらはかなり深い細かい話から、大きな枠組みを示すものまで多々ありますが、その特許分野での問題点に直接迫ることができる重要な情報と考えています。

また、特許はどのドメインの話であるかがその特許を適用できる範囲とされており、問題の解決内容が違うと特許が適用できないことがあります。 これは薬などでよく起こります。問題内容が違うと特許を適用できないため、できる限り適用範囲を網羅しようとする傾向が生まれ、書き手に対して最大限適用できる範囲を網羅しようとするモチベーションにつながり、特許がどのような問題を解決するものであるのか広く記載しようとします。これが適切な粒度の問題設定につながっています。

いろいろな情報源から収集できるようにしていきたいですが、目下のデータソースは特許、実用新案をベースにサービスを進めていきます。 世の中には問題、失敗、課題、わからないことがたくさんありますが、本当に向き合わなければいけない問題にたどり着けるように検索ノイズを小さくできるようにしています。元の情報はすべて公開されているため、新たな情報の提供方法として問題提供に特化して作成しています。

特徴

Forefrontviewは、必要な情報以外をそぎ落として提供しています。良い点悪い点をざっとまとめました。

利点

  • 新しい課題が見つかる
  • 抽象的な問題ではなく実際に起こっている細かい問題について知ることができる
  • 特許は実現よりも先に先行的にとることから、直近の課題をとらえることができる
  • 商品の実現よりも早く問題の先取りができる
  • 情報のソースから産業利用性が高いものが抽出できる
  • 実用新案などに考え方が拡張できる
  • ヒット率が高い悩みは需要が高いなど統計的な考えを持ち込める
  • 量が多いため更新が頻繁にでき、問題を見つけやすい
  • 特許の分類からドメインが非構造文書より明確
  • 特許は、申請に費用が掛かり人の目を通して受領を行っているためわかりやすい

欠点

  • 特許は問題の解決に対して提示される文書であるから、解決できる問題しか記載されない
  • 情報の選別が必要
  • 必ずしも解決できる問題とは限らない
  • 解決が必要な問題とは限らない
  • 解決にかかる費用と比較して問題を解決する必要があるのか検討する必要がある
  • 外国と国内でトレンドの違いが出る
  • 特許の出願量が業態によって量が異なる
  • 特許の公開まで時間がかかる
  • 産業上の悩みしか出てこない

計量的なデータ計測と合わせることによって、利点を強化して欠点を補えるようにしています。 問題の解決が必要であるかわからないような場合、同じ問題はあるのか、検索トレンドは上がっているかなど他のサービスへのファーストステップとして利用してください。

希望、注力点

戦略コンサル、マーケティングは、近い分野と考えており、そういった分野に手を出す余裕はないが新しい挑戦したいという場合の取っ掛かりとしてサービスを利用してみてください。就職活動で会社との面接のネタだしでも使えるようになっています。興味を持った問題をまとめてみると発見があるかもしれません。

経営という領域は、コンサル業界が問題のすべてをカバーできておらず、また、コンサル業界は経営問題だけを扱っているわけではありません。 今は取り上げられていない問題が、解決に取り組む新しい業界の出現を促します。今は名前も付けられていないその業界が、どのようなものであるか、将来必要になるかなど誰にもわかりません。

Forefrontviewは、過去と現在に起こっている問題を正確につかんで提供します。

今は粗々で足りない部分が多々ありますが、より高度なサービスへの橋渡しとしたり、そこからのフィードバックなどを行いサービスの価値をより高めて提供していきたいです。最前線の問題をキャッチするサービスであるとともに、Forefrontview自身もまた新領域のサービスになりうると、伸びしろを感じています。